『ストックビジネス』という言葉を聞くけど、実際どういうものなの?と気になる方も多いかと思います。ストックビジネスの実例から作り方まで解説しています。
ストックビジネスとは?

ストックビジネスとは『継続的に利益を得ることができる』ビジネスモデルです。
よくあるケースとしては、月額制サービスや定期購入サービスなどが該当し、一度契約を結ぶことで関係性を築いて安定した収益を得ることができるものです。
中長期的な売上をストックするイメージから『ストックビジネス』と呼ばれています。
ストックビジネスの具体例は後ほど解説しますが、電気・ガス・通信などのインフラサービスや、それを代理店として営業する代理店ビジネスがストックビジネスに該当します。
ストックビジネスのメリット

ストックビジネスのメリットは、安定した経営基盤を作れることです。
ストックビジネスのメリット
ストックビジネスのメリットは、安定した経営基盤を作れることです。
中長期的な売上が約束されていることから、半年〜1年後の売上を予測できるため、企業としても安定したコスト管理が可能になります。
具体的には、従業員の採用や広告費用などに投資することが可能になるため、企業としても成長戦略を描きやすいのです。
ストックビジネスとフロービジネスとの違い
ストックビジネスがは中長期的な売上をストックできるビジネスのことで、フロービジネスはその逆で、単発的な売上をあげるビジネスです。
ストックビジネス | 継続的な取引で中長期的な売上 |
フロービジネス | 常に新規取引で単発的な売上のみ |
ほとんどのビジネスはフロービジネスで、ストックビジネスは近年重要視されてきているもですです。
例えば、飲食店はフロービジネスに該当します。お客様が一度食事をして、その後また来店してもらえるかは約束されていないため、会社としても売上の予測を立てることができません。
このように、フロービジネスは収益が安定せず、経営状況としては安定しているとは言えずリスクの高い経営になります。
フロービジネスのメリット
フロービジネスのメリットは、販売しやすいことです。
ストックビジネスと違い、満足しなければその後お金を支払う必要がないため、購入者側からしてもハードルが下がることが理由です。
ストックビジネスの事例

ストックビジネスにも様々なサービスがあるため、事例とともにご紹介します。
インフラ
電気・ガス・通信などのインフラは基本的にストックビジネスに該当します。
近年では、電力の自由化などもあり、電力提供会社が増え価格競争にもなっています。
保険
生命保険や損害保険などもストックビジネスに該当します。
貯蓄型などもありますが、基本的には毎月一定の金額を保険会社に支払うことで、『保険』というサービスを受けていることになります。
音楽サービス
課金制の音楽アプリなども、ストックビジネスに該当します。
毎月1,000円程度で音楽が聴き放題など、金額としては大きくないですが、解約率も低いため企業側としてはメリットが大きいのです。
定期購入サービス
美容商品やサプリメントなど、定期的な購入が半分約束されているものもストックビジネスに該当します。ビジネスとしての参入障壁も低いため、近年ではこのような事業者が増えています。
コミュニティ(オンラインサロンなど)
オンラインサロンなどのコミュニティもストックビジネスに該当します。
一度入会した場合の継続率が高く安定した運営ができるので、『コミュニティを運営する側の人』も近年増えてきています。
ストックビジネスとサブスクリプションの違い

ストックビジネスを提供する企業が増えたことで、『サブスクリプション』という言葉を聞くことも増えたかと思います。
サブスクリプションの語源は定期購読で、主に新聞などの定期購入や漫画購読アプリなどのモデルが該当します。ストックビジネスの中にある一つのモデルがサブスクリプションと言えるでしょう。
ストックビジネスの作り方(ポイント)

ここまでの説明でも、ストックビジネスのメリットがたくさんあるのは理解できたかと思いますが、具体的にどのように始めれば良いのかかき2つの方法について解説していきます。
- 自社でサービスを開発する
- ストックビジネスの代理店として活動する
自社でサービスを開発する
ストックビジネスを自社で始めるのは簡単ではありません。実際には次のような準備が必要です。
ストックビジネスで必要なこと
- 提供する商品・サービス
- 定期購入するための決済代行会社の提携
- 広告費用(戦略)
- 顧客管理システム
- 契約書
ストックビジネスの場合、顧客の管理体制が特に重要になります。顧客の新規契約・継続・解約の数を常に管理し、月々の収益に合わせた広告戦略を行う必要があります。
ストックビジネスの代理店として活動する
ストックビジネスを一番簡単に始める方法はこの方法です。
ストックビジネスを行なっている企業は、販売手法として代理店を活用しているケースが多く、代理店への支払いがストックになっているケースも多いです。
例えば、ウォーターサーバーの『プレミアムウォーター』の場合、プレミアムウォーターの代理店としてウォーターサーバーを販売した場合、ストックとして中長期的に報酬がもらえる仕組みになっています。
ストック収益モデルの代理店募集も多く、自社に合う商材を探して代理店として活動するのも良いでしょう。
ストックビジネスまとめ
- ストックビジネスは継続的な売上が立つモデルのこと
- フロービジネスは単発的で一時的な売上が立つモデル
- サブスクリプションはストックビジネスの1つ
- 代理店として活動することでストック収益を作れる